2024年6月7日金曜日

中国故事から

 先日の某交流学会で会長は中国の故事を14ほど話された。そのうち初めて知った名言などを改めて電子辞書で調べた。メモとして下記に記そう。

大義親を滅す(たいぎしんをめっす) 「春秋左伝」(春秋の注釈書、三十巻の春秋左伝の一に収められた隠公四年から)君主や国家の大事のためには、肉親の情をも顧みない。大義のためには親兄弟をも犠牲にする。 

陽関三畳(ようかんさんじょう) 「陽関」は中国からシルクロードへの入口にある関所。唐の詩人王維(おうい)の「元二(げんじ)の安西(あんせい)に使ひするを送る」詩の第四句(一説に第二句以下の三句)を三回反復して歌うこと。「三畳」は、三回繰り返して歌うこと。

瓜田李下(かでんりか) 《瓜田に履(くつ)を納(い)れず、李下(りか)に冠を正さず」の、「瓜田」と「李下」とを合わせたもの》人に疑われるようなことはするなというたとえ。

邯鄲の夢(かんたんのゆめ) 盧生という若者が邯鄲の宿で導士呂翁(りょおう)から枕を借りてひと眠りしたところ、紆余曲折を経つつ最後は栄華を極めて終わるという体験をしたが、それは黍黍(きび)もまだ炊けないほど短い間の夢にすぎなかったという話に基づく(「枕中記」)。人生の栄華盛衰がはかないものであることのたとえ。

曲学阿世(きょくがくあせい) 九十余の高齢をもって漢の武帝に召し出された轅固生(えんこせい)が、同じく武帝に召し出された儒学者公孫弘(こうそんこう)に対して「公孫子、正学を務めて以て言え、曲学以て世に阿(おもね)る無かれ(=公孫子よ、正しい学問にはげみ、はばかることなく直言しなさい。学問を曲げて世にへつらってはいけない)」と言ったという故事に基づく(「史記・儒林列伝」)。学問の真理を曲げて、世間や権力者におもねること。

出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)=(類表現として)青は藍より出でて藍より青し

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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