2024年5月6日月曜日

由志園と足立美術館の日帰りバスツアー その1

 島根県松江市の大根島にある由志園(ゆうしえん)と島根県安来市にある足立美術館への日帰りバスツアーに参加した。広島駅新幹線口ペデストリアンデッキに集合し、8時にバスは出発。バスは途中、道の駅高野で25分の休憩がある。ちょっと長めの休憩、と思った。が、GWの影響か2か所あるトイレは長い列ができている。高野は冬になれば広島県内で一番とも言えるような積雪地帯だ。青森県の気候と似ているそうでリンゴやダイコンの産地として有名だ。寒い地域らしく、道の駅に「雪室」があると添乗員から聞いた。氷室はテレビなどで見たことがあったが雪室は初めてのキーワードですぐに見に行く。ところが看板に「雪室体験室はこちらです」とドアに書いてある。が、どうやって入るのかがわからない。思い悩んでいると男性がドアを開けた。そのすきを狙って続いて入った。ひんやりしている。中にもドアがあり、さらに奥に入るとガラス越しに雪室内がうっすらと見えた。この中に収穫したリンゴなどを保存するのだろう。

 何でも知らないことを見聞きするのは楽しい。その後は道の駅高野内に入ってぐるっと見渡す。帰りもここで休憩があると聞いた。もしかしてGWの中、帰りは渋滞に巻き込まれるかもしれない。そう思って帰りに買う食べ物を見て歩く。

 外に出ると小高い原っぱになっている。子供たちや家族連れが楽しそうに上がっている。こういうところが好きなので上がってみた。まだクローバーなどは芽を出したばかりのようだが青々とした緑の草原を歩くだけで気持ちがいい。それにしてもGWさなかの5月5日の子供の日の道の駅高野は人も車も満杯だ。毎日がGWのモノがGWに遊びに行くのは間違いのように思えた。

 休憩後、バスは由志園を目指す。ここには3万本の池泉牡丹が咲くという。以前、牡丹の時季でない寒い季節に連れて行ったもらったことがある。季節外れのためか何の感慨もなかった。ところが今回は今が牡丹の見ごろとあって想像以上の人出だ、GWとあってどこから人が来たのかというほど車も人も多い。食事場所は園内になる。食事場所に行くまでの混雑さは迷子にならないようにとついて歩く。この頃はツアーと言っても添乗員が旗をもって歩くことはほぼない。ところが今回のこの場所は旗について歩いた。

 食事場所はガラス越しに園内を眺めることができる。36名のツアーのうち1人参加者は8名。この8人でテーブルを囲む。和風料理だった。由志園のある大根島は牡丹と高麗人参の一大産地とか。食事前にこの説明を受ける。そして高麗ニンジン茶をいただく。この雰囲気がまるで中国や台湾の旅行で見かける光景に似ていた。
 
 食事時間を入れて2時間近くのフリータイムがある。園内をぐるっと歩いて回るのだが、歩く前に集合場所のバス駐車場まで無事帰れるかが気になる。係にそう話すと矢印の順番通りに進むとロビーに出て駐車場がその前にあると教えてくれた。安心して牡丹など見て歩く。あまりにも整いすぎた日本庭園だ。これは後に行く足立美術館でもそう感じた。どちらかというと自然のままが好きだ。整いすぎていると自然さがなくなる気がする。途中、園内でお気に入りの牡丹を決める投票所がある。入場券の半券に気に入った牡丹を記入して投票した。それは白い牡丹である「景観」。

 園内の牡丹は冷暖房完備の屋内で年中、楽しめる箇所がある。昨日の松江の最高気温は27度と暑かった。そのためか屋外の牡丹は心なしか元気がない。ところが屋内の牡丹は今が見ごろとばかりに咲いていた。

 由志園を後にして次に向かうは足立美術館。以前に一度バスツアーで来ている。行き届いた園内は常に日本一の庭園と評価が高い。しかし庭園内を自由に歩くことは不可能で、ただ景観を眺めるにすぎない。この辺は個人的には賛成できない。美術館内は人の列ができ、絵を見るどころではない。早くこの場から去りたい気持ちが増すが、さて出口は?と迷う始末。というのも以前に来た時と違って新館ができていた。その新館を地下道で本館とつないでいる。それで出口がわかりづらくなっている。

 歩くのは強い方なのに足が疲れる。ここも2時間のフリータイムだ。館内にカフェはあるがどのカフェも順番待ちの列ができている。カフェをあきらめて別棟にあるお土産屋付近の椅子に座って休憩する。今週は近いうちに他のツアーにも参加するので元気を保っていたい。昨日のツアーは予定では4月末に行くはずだった。ところが参加人員不足で2度も変更を余儀なくされて昨日になった。

 GW中は毎日がGWのモノは出歩くべきではない、と肝に銘じる。ただ、人が多いだけで旅本来の楽しみが薄れる。昨日のツアーで驚いたことがある。それはシルバーカーでの参加だ。誰もが老いてゆくから仕方がないのかもしれない。が、ちょっとだけ考えさせられる。もしも自分だったら、と思いを巡らせる。とはいってもそれでもツアーに参加する勇気には頭が下がる。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
雪室
道の駅高野

由志園の石楠花

足立美術館庭園

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