2025年6月10日火曜日

中国土産の急須から

 半年前に家をリフォームした際、大半のモノを処分した。今、使っている食器類などはその際の難(?)から逃れたモノだ。そのなかに急須がある。急須といっても掌にかぶさる大きさの小さいモノだ。半年余り前から毎日、みそ汁とほうじ茶を飲んでいる。ほうじ茶は和食のお店で出されて以来、ハマってしまった。

 今朝の朝食後、ほうじ茶を飲もうとした際、いつものガラスのティーポットではない小さい土器の急須で飲んだ。この急須は12回も出かけた中国のどこかでお土産に買って帰ったモノだ。リフォームの際、処分しきれずに残した1つでもある。小さい急須だが1人で飲むにはちょうどいい。そしてこの形も気に入っている。

 ただ、これが中国から買って帰った、というのは急須の裏を見てわかる。が、中国のどこで買ったかは覚えていない。何度も出かけた中国だが、そこで買った大半のお土産は処分した。その中で手元に残したモノは自分自身が気に入ったものに違いない。他にも初めての中国の、それも蘇州で購入したシルクの刺繍のテーブルセンターなどがある。今から40年前のことなのに色褪せずにある。他には、と思って頭にひらめくものが端渓の硯。これは結構立派なものだ。そして墨もある。

 40年以上前、水墨画を習っていた。当時はまだ若く年老いて水墨画や書道をすればいい、との思いがあった。ところが老いるにつれて家でじっとせず、1人で旅など出かけるようになった。これじゃ、家でおとなしく書をさらう暇はない!?というか、これもいい面で当てが外れたのでこれはこれで良しとしよう。動けるうちはどんどん外に目を向ける、が、今の気持ちなのでこれはこれでいい!

 昨日、広島は梅雨入りした。雨の日は旅どころではない。また泳ぎにも行けそうにない。お天気を見計らって泳ぎに行こう!

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

中國で買った小さい急須


急須の底に彫ってある中國宣興

 追記:投稿後、「中国で買った急須」で検索すると底に書いてある文字がわかった。それは「宣興中國」だ。検索では「中国で購入した急須(茶壷)は、中国美術品としての価値が高く、日本では『茶壷』と呼ばれ中国茶を淹れる際に用いられる壷のことです。中国では主に宣興紫砂壺は有名で中国茶を飲むのに適しているとされています。……」とある。

 他にも中国で買って帰った一番大事なものを忘れている。それは2回目の中国ツアーに1人で参加した際、友諠商店(当時の国営のお土産店)で中国の飲茶の丸テーブルと椅子4脚のセットを買った。が、これはその時の添乗員にあきれられた。何しろ何もわからず飛び付いて買ったはいいが我が家に着くまでに6か月の船旅で神戸の税関から買った価格の6倍もの税金を催促された。当時は父が健在で家に入れる前に大きな木枠に梱包されたテーブルと椅子を路上で解体して家に入れたことを思いだす。

 購入後、広島のそごうデパートで同じ品が中国で買った価格の15倍もしていた。これにも驚いたが。ともあれ、今も我が家にその5点が鎮座している。なお、このテーブルには飛天が舞う姿が彫ってある。これに懲りてそれ以降、外国に出かけても決して家具などの大きな品は買わなくなった。何も知らなかったから購入できた!?

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