久しぶりにBSのドキュメンタリーを見た。それは「氷上の大移動~チベット 天空の村~」。寝るのが早くて夜の放送は見なくなり、4月の再放送を見た。世の中には想像さえしないモノ・コト・ヒトがいる。5070mの高地に暮らすチベットの人たち。生きるために500年前から続く暮らしがあった。2000頭の羊を飼っている。が、その羊が生き抜くためには極寒の冬、凍った湖面を草が茂る島に大移動させねばならない。人も羊も必死で生き抜く知恵が詰まっており、見るものを感動させる。
村の名はツイ村。酸素濃度は平地の半分ほどだ。巨大な湖に浮かぶ島は冬でも草が生える。湖面が凍ると村人は生き抜くために草が茂る島に羊を大移動させる。
移動させるには湖が凍らねばならない。しかし、薄い氷だと羊も人も湖に落ちる。そうならないようにと氷の厚ささの見極めが大事だ。石を投げて氷が割れないか確認したり、他にも人の知恵で氷の確認作業を行う。確認後、羊を大移動させるのだが、氷の上なので滑りやすい。そのため島までの氷上の道を作る。道の上に滑らなくする砂などを撒くのだが何キロもある道の確保は大変だ。移動中、突然、歩を止める羊が出る。先頭の羊をその子羊をおとりにして親羊をおびき寄せたり、餌でごまかしておびき寄せを試みる。が、どうしても羊が動かない。
何とかして先頭の羊が動き出すと2000頭もついて動く。ところが、ときに羊の足が氷で滑る。そのときは羊の歩幅を狭くするために羊の足を紐でくくったりする。それでも動かなくなれば人が80キロの羊を背負って運ぶ。こうして何とか大移動が終わると島に生える草を羊は食べる。
しかし、暖かくなり、氷が解ける前に島を離れないと元の地へ戻れない。この氷の確認作業も人の知恵がいる。無事、元の地へ戻ると村では盛大なお祭りになる。この村から3人目となる大学に通う若者が出た。この若者も番組の中心をなす一人だ。久々に想像を超えるいい番組だった。画像はテレビから写したので波打っている。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
0 件のコメント:
コメントを投稿